午前中のいつもの勉強会の後、お茶の水麻酔フォーラム 2017 がお茶の水センタービルで行われました。
産科の危機的出血の講演では、産科出血はしばしば凝固異常を伴うため、赤血球製剤だけでなく FFP も積極的に投与する必要が生じるということでした。
国際的には妊産婦死亡よりも後発妊産婦死亡の方が多いぐらいなのに、本邦ではそうなっていないことの理由の一つに死亡診断書の不備がある可能性があるということで、死亡診断書の正しい書き方の啓蒙が必要だというお話もありました。
血液製剤の使用指針の改訂に関する講演では、赤血球輸血を行うヘモグロビンのトリガー値が記載されるようになったこと、血小板輸血を行う血小板数の目安が疾患カテゴリーごとに定められたこと、FFP の投与に関して凝固データは参考値となったこと、アルブミン投与に関して基準値は参考値になったことなどが挙げられていました。
FFP を投与するにあたって「凝固データは必須」みたいな時代があったわけですが、今となっては「あれはいったい何だったんだろう」と思わずにはいられません。
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